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神戸で被災地を模型で復元した展覧会-学生ら500人参加

プロジェクトに参加する神戸大学の学生ら

プロジェクトに参加する神戸大学の学生ら

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 兵庫県立美術館(神戸市中央区脇浜海岸通1)ギャラリー棟3階で現在、「失われた街 3.11のための模型復元プロジェクト展」が開催されている。

南気仙沼駅周辺を復元した模型

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 同プロジェクトは、神戸大学大学院槻橋修研究室の学生らが「被災地に行けなくてもできることはないか」と昨年3月に発足。全国の建築を学ぶ学生に呼び掛け、東日本大震災の津波で失われてしまった街や集落を発泡スチロール製の500分の一サイズの模型で復元している。

 今回はこれまでに行った活動の集大成として、福島・宮城・岩手の31地区117点の模型と復興へ向けた活動などを展示。神戸大学など22大学の学生ら延べ500人が、震災前の建物や街路、三陸のリアス式海岸の多様な地形と共に生きてきた集落を「できる限り正確に」復元した。

 会場では、ワークショップで地元住民らから集めた証言を戯曲に見立てた朗読劇「失われた街 ギャラリー・リーディング(気仙沼市鹿折編)」(上映時間8分)の映像作品も上映。阪神・淡路大震災前の神戸(六甲・三宮・長田)の模型も展示している。

 神戸大学大学院の槻橋修准教授は「模型には、人が住んでいたにぎわいや痕跡が宿っている。言葉ではなく、模型という表現方法でダイレクトに何かを感じていただければ」と話す。

 7月8日には、出展建築家が登壇するアーキエイドシンポジウム「記憶をつなぐ復興」も開催する。

 開館時間は10時~18時。月曜休館。入場無料。7月15日まで。シンポジウムの申し込み方法はホームページで確認できる。

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