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三宮センター街・大型情報スクリーン遮光シェード完成-「光を運ぶ船」進水式も

高橋工業の社長の長男、高橋聡稚さんによる支網切断の瞬間

高橋工業の社長の長男、高橋聡稚さんによる支網切断の瞬間

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 三宮センター街アーケード内大型情報設備 「BOS(Blue Ocean Station)」のスクリーン遮光シェード「光を運ぶ船」の進水式が3月23日、神戸港第一突堤北900メートルにある「三宮センター街1丁目」(神戸市中央区三宮町1)で行われた。

全長9.65メートルの遮光シェード「光を運ぶ船」

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 阪神淡路大震災から10年目にあたる2005年1月17日、復興のシンボルとして設置された同設備は先進技術による背面照射スクリーンを用いた映像投影システム。屋内設備を源流とするため、外光を遮光する手段が未解決として残り、これまでは昼間の鮮明さに欠けるという弱点があった。

 その弱点を補うため、2010年に神戸大学大学院工学研究科の槻橋修准教授の設計、宮城県気仙沼で造船技術と建築の融合を図る高橋工業の製作による「筒状シェード」の設置案を採用。2011年3月24日の竣工予定で事業を進めてきた。

 しかし、同年3月11日の東日本大震災の津波により完成直前の設備が高橋工業の工場ごと流失。三宮センター街1丁目商店街振興組合は、震災からの復興を目指す高橋工業に対し、「希望の光を載せた輝ける船が気仙沼から神戸の街に着く日を楽しみにしている」のメッセージと共に支援を続け、震災から2年を経た今月、気仙沼の仮設工場で製造された遮光シェードが神戸に届けられた。

 同設備は、構造・機能・出自いずれも船と同じ。そのため完成式を「進水式」として行うこととなった。スクリーンは220インチ。遮光シェードは全長9.65メートル、載貨光量は3万8400ルーメン。

 当日は、生田神社による神事が行われ、船主である同組合の松谷齊泰理事長があいさつ。高橋工業の社長の長男、高橋聡稚さんが支網切断を行った。その後、スクリーンでは記念映像を上映。松谷理事長は「この設備は気仙沼と神戸の絆の証し。この街を訪れる人々に情報やメッセージを運ぶような装置になれば」と期待を寄せた。

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