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「神戸シティホールコンサート」10周年-松永貴志さんがピアノ生演奏

世界で活躍するジャズピアニスト・松永貴志さん

世界で活躍するジャズピアニスト・松永貴志さん

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 神戸市役所1号館1階ロビーで5月29日、「Kobe City Hall Concert(シティホールコンサート)」10周年特別企画第1弾「松永貴志ピアノソロ Special Live」が開催された。

松永貴志さんの演奏で観客を魅了

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 2003年7月に「お昼の憩いのひとときをすてきな音楽で楽しんでいただきたい」と、音楽好きの神戸市職員有志や市民がボランティアで初開催し、今年で10年目を迎える入場無料の同コンサート。各回200人以上が来場し、これまでに100組以上のアーティストが出演したという。

 10周年企画第1弾として、世界で活躍するジャズピアニスト・松永貴志さんのピアノソロコンサートを開催。松永さんは1986(昭和61)年兵庫県芦屋市生まれ。13歳で巨匠ハンク・ジョーンズに絶賛され、17歳でアルバム「TAKASHI」(EMI)でメジャーデビュー。同年「東京JAZZ’2003’」に出演し、ハービー・ハンコックさんとの共演をきっかけに、世界のミュージシャンから喝采を集める。2004年、全米、およびヨーロッパ、アジア各国で「STORM ZONE」発表。ブルーノート・レーベル75年の歴史上、最年少のリーダー録音記録を樹立。第14回「出光音楽賞」受賞。その後、テレビ朝日系「報道ステーション」のオープニング曲「オープン・マインド」を作曲、演奏。これを機に数々のテレビテーマ曲やコマーシャル楽曲を手掛けている。今回、松永さん自身が同コンサートと同じく今年デビュー10周年を迎えることと子どものころからよく訪れ思い出深い神戸で演奏したいという気持ちから出演が実現した。

 当日は、立ち見が出るほど満員になった会場で、おなじみの「報道ステーション」のオープニング曲「オープン・マインド」に始まり、約45分間の演奏を披露。小学生のころに阪神・淡路大震災を経験した松永さんが、神戸の夜景をイメージし、復興した街や神戸に対する思いを表現し作曲した「神戸」というタイトルのオリジナル曲なども演奏した。

 今月19日には10周年企画第2弾として尾崎比佐子さん(ソプラノ)・小餅谷哲男さん(テノール)・片桐えみさん(ピアノ)による「うたの世界を~旅物語~」(12時10分~12時45分)、夜の部は第3弾として北浪良佳さん(Vo)・藤本一馬さん(G)・伊勢志宏さん(Pf)による「Jazzを映像とともに」(18時~19時)を開催する。いずれも入場無料。

 同実行委員長の田渕常雄さんは「シティホールコンサートもやっと10周年を迎えることができた。引き続き、皆さんの力を借りながら20年、30年と続けていきたい」と話す。

 5月29日までに同コンサートで募った東日本大震災義援金の累計額は20万2,414円。

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