6月17日の「父の日」に行われるイベント「こうべイクメンサーカス」に向け、「こうべイクメン大賞」実行委員会がイクメンへの「感謝のエピソード」を募集している。
「3年でイクメンが当たり前の社会」を目標に2010年に始まった同賞。1年目はエピソードを集め、2年目はワークショップを開催。今回はその集大成として、これまでの取り組みをシェアし広めるグランドフィナーレとして開催する。「大賞後は、関わった方が自発的に集まり、出会うことで深まり、さらに広まるように『つながりの種』をまきたい」と同実行委員会担当者。イベント当日は募集したエピソードを展示するほか、ワークショップや意見交換も行う。
同実行委員会が考える「こうべイクメン」とは、育児は地域社会で行うものであるという考えから、父親に限らず、おじいちゃん、近所の八百屋さんなど、子育てに関わるすべての男性を表しているという。
募集対象は、子育てに関わる男性とイクメンに感謝の意を持つ人。認定者には認定書のほか、展示に使うエピソードをプリントしたTシャツを贈る。昨年は全国から応募があり、今年は5月5日時点で神戸を中心に8人からエピソードが寄せられている。
自身も3女の父で、「こうべイクメン」である同実行委員長の藤井淳史さん(毛利マーク取締役)は「これまでに寄せられたエピソードを読んでいると涙することもしばしば(笑)。パパ友を作る時間が作れない現状の中、たくさんのこうべイクメンとつながれることがうれしい。こうべイクメンは、ブームで終わらせたくない」と話す。「独身世代は子どもと触れ合う機会がない。今後は地域のコミュニティーの問題も考えていきたい」とも。
応募方法はホームページで確認できる。締め切りは6月3日。