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「神戸モトマチ大学」が1周年-定員50人の講義10回以上開講

「神戸モトマチ大学」講義の様子

「神戸モトマチ大学」講義の様子

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 「神戸のまちから先生を」を目標に始まったプロジェクト「神戸モトマチ大学」が6月30日、開校1周年を迎える。

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 「元町から三宮を広大なキャンパスとして、学びから人の輪を生み出す」プロジェクトとして誕生。月1回程度、ファミリアホール(神戸市中央区相生町1)で講義を開き、これまでに10回の講義と2回の課外授業を行った。講義の定員は50人で、これは「話ができて、個人同士の輪が広がる限界の人数」と神戸モトマチ大学準備室の村上豪英(たけひで)さん。

 講師は準備室のメンバーが選び、「500人を呼べる人ではなく、30人のコアなファンが集まる人」が選定基準。これまで講師を務めたのはファミリアの手芸デザイナーの藤井茂美さんや灘中学校を東大合格率日本一にしたことで有名な橋本武さんなど神戸にゆかりのある人が中心。県外からは「神戸モトマチ大学Plus」として、「グリーンネイバーフッド-米国ポートランドにみる環境先進都市のつくりかたとつかいかた」の著者である吹田良平さんを招いた。

 同プロジェクトの始まりは、村上さんを含むメンバー4人の思いつきだったという。1週間後にはフェイスブック上で8人のスタッフが集まり、1年たった現在では50人を超えた。ホームページでは講義やスタッフミーティングに参加し、「私も何かしたい」と考えている人を募集している。

 定員50人の講義は毎回満席。「まだたくさん来たいと思ってくれる人がいるが、個人のつながりが広がらなくなるので定員は増やしたくない」と村上さん。今後は動画を配信するなど、基本ペースは崩さずプログラムの多様性を高めていきたいという。

 村上さんは「神戸と同じ規模の街であるストックホルムは街の与えるインパクトが違う。王様でも女優でも、友達と友達の距離感でつながっている。小さい街のメリットは『みんながつながれる事』なのに、神戸はそれができていない」と話す。「講師が持っているネットワークを縮めていきたい。神戸を小さくても光る街にしたい」とも。

 7月11日には神戸電子専門学校(北野町1)で、「人の輪をつなぎ合わせる機能を強化するため」(村上さん)のショートプレゼンテーションと映像配信を組み合わせた企画「Sparks!」をスタートする。スピーカーは神戸情報大学院大学学長でラーンネットグローバルスクール代表の炭谷俊樹さん、プラスリジョン社長の福井佑実子さん、ナチュラルハウス社長の白川洋平さんの3人。19時~20時30分。入場料は1.000円。定員は150人。

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