神戸・メリケンパークの神戸海洋博物館(神戸市中央区波止場町、TEL 078-327-8983)展示ロビーで現在、「海上保安庁展 -いのちを救う仕事-」が開催されている。
東日本大震災と海上保安庁をテーマに、震災後の救助・捜索活動を紹介する展示パネルや特殊救難隊、潜水士を中心に紹介する写真パネルなど66点のパネルで海上保安庁の目的や業務を紹介する。「海上保安庁ドキュメント『海上保安官が見た巨大津波と東日本大震災復興支援』」などの映像上映や、毎週木曜に発刊している海上保安新聞の展示も行う。
2008年から始まり、今回で4回目の開催となる同展。写真はここ半年間で撮影されたもので、特殊救難隊の最近の訓練の様子などを伝える。
同館管理事務所長の岡本敏夫さんは「夏休み期間でお子さまの来館も増えている。東日本大震災の映像も流しているので、災害への防災意識を高めてもらえるきっかけになれば」と話す。企画を担当したくとうてん(元町通3)の世良典子さんは「映画『海猿』でも話題になっている海上保安官。本物の海上保安官たちが災害などに向けてどんな訓練をして備えているか、地道な活動を知ってほしい」。
今月11日・12日には、海上保安官による「海の安全教室」を開催。同庁イメージキャラクター「うみまる・うーみん」や、神戸ポートタワーのマスコット「キャプテンタワー君」との記念撮影会も行う。開催時間は14時~15時30分。26日には先着200人に講演会を行う。第1部は元海上保安庁警備救難監の冨賀見(ふかみ)栄一さんと海上保安新聞編集長の滝川徹さんを講師に「取材を通して見た東日本大震災と復興への提言」、第2部は同新聞カメラマンの米田堅持さんを講師に「写真で追う海上保安庁 ドキュメント」。13時~15時45分。
同館は、1987(昭和62)年に神戸開港120年を記念して近代神戸港発祥の地メリケンパークに海・船・港の総合博物館として開館。帆船の帆と波をイメージした白いスペースフレームの屋根を持ったユニークな建物は、神戸港のシンボルとして多くの人に親しまれている。
開館時間は10時~17時(入館は16時30分まで)。入館料は、大人=500円、小・中学生=250円。月曜定休(祝日の場合は開館翌日に振替)。9月2日まで。