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インターネット地域情報サイト「神戸ジャーナル」が法人化 「中の人」も解禁

靴を脱いで「BE KOBE」のモニュメントで記念撮影する大橋一馬編集長

靴を脱いで「BE KOBE」のモニュメントで記念撮影する大橋一馬編集長

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 神戸のインターネット地域情報サイト「神戸ジャーナル」が7月6日、個人事務所を法人化した。

「中の人」は大橋一馬編集長

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 2014年4月17日、「神戸市民にしか分からない雑談ネタ」を発信するローカルサイトとして創刊。編集長の大橋一馬さんは「いわゆる事情通のおっさんが得た情報を近所の人たちに『あそこに新しい店ができとったで』『おもしろいイベントあるらしいで』と伝えるような感じで始めた」と話す。

 記事をSNSと連携するだけのスロースタートだったという同サイトは2015年12月、「『神戸ルミナリエ』の本当の意味は『消灯式』でわかる。今年のルミナリエに行く前に知っておいてほしいこと」と題した記事で転機が訪れる。点灯式を報じるメディアが多い中、あえて消灯式を取り上げて話題を呼び、その後も「世界一のクリスマスツリー」「BE KOBE」などのスポットや開店・閉店情報などを独自の切り口で紹介。読者目線で書いた記事は20代~30代を中心としたスマホ世代から支持を得て、今ではフェイスブックページのフォロワー数が3万人を超える。

 大阪出身の大橋さんが神戸に興味を持ったきっかけは当時の彼女(現在の妻)が神戸在住だったことから。「大阪の男が神戸の女を落とすには、まず神戸を知ることだ」(大橋さん)とIT系の企業で働きながら夜な夜なサイトを更新していたという。

 「めでたく落とすことができ、次のステップを考えるようになった(笑)」と大橋さん。昔からメディアを持ちたいという思いも強く、本気度を分かってもらうために会社を退職し独立したという。これまでの個人事務所を「ジャーニージーン」(神戸市中央区東川崎町1)とし法人化。大橋さんが代表を務める。

 発信元の情報も明らかにしていなかったため「中の人」にも関心が集まっていたが、今回の法人化を機に明らかにした。

 大橋さんは「地域に根ざしたメディアでありたい。その場所に行けない人の代わりに取材に出向き、仮想体験してもらえるような記事を書くようにしている。情報を発信する側と受け取る側がうまくマッチングすることで価値を高めていけるのでは」と話す。「今は一人編集部だが、今後は仲間も増やしコンテンツも充実させていきたい」とも。

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