神戸の「淡路屋」(本社=神戸市東灘区魚崎南町3、TEL 078-431-1682)が5月15日、灘五郷の清酒「福寿」の蔵元「神戸酒心館」(御影塚町1)敷地内でドライブスルーの駅弁販売を始めた。
淡路屋は、「駅弁屋」として1903(明治36)年1月5日に創業。当時の阪鶴鉄道(現・JR福知山線)の構内営業が認められ、大阪駅を拠点に大阪~福知山間の弁当車内販売を始めた。
神戸の食材を盛り込み「神戸名物」として親しまれているさまざまな弁当を提供。弁当の下に発熱体を配置することで蒸気を生じさせ温める仕組みを取り入れた加熱式の「あっちっちスチーム弁当」シリーズ(1,100円~)、明石ダコを使った「ひっぱりだこ飯」シリーズ(1,080円~)などをそろえている。
新型コロナウイルス感染拡大対策による外出自粛により、外食や旅行ができない状況が続く中、同社の駅構内売店は全店休業。売り先がなく経済的にも苦しい状況を知った神戸酒心館が救いの手を差し伸べた。
「酒蔵で駅弁ドライブスルー」と題して定番の人気駅弁をはじめ、二社が共同開発した福寿の酒かすを使った「酒乃蔵すきやき弁当」(880円)などの新商品の販売も行う。
営業時間は10時30分~14時。5月31日まで(予定)。