神戸市垂水区出身のプロレスラー・のはしたろう選手が8月3日、母校である神戸市立星陵台中学校(神戸市垂水区星陵台4)の同級生と対面した。
のはし選手は1982(昭和57)年8月10日生まれ。同校の5回生として中学時代の3年間在籍した。現在は、岩手県を拠点に活動する「みちのくプロレス」所属のプロレスラーとして活躍。身長159センチで「元祖・日本最小プロレスラー」をキャッチコピーとしている。
のはし選手は2013(平成25)年、デビュー10周年記念の神戸大会を自主興行で初開催。2014(平成26)年は出身の垂水区で、2016(平成28)年~2019年は4年連続神戸で、凱旋(がいせん)大会を行い成功を収めた。今年は9月6日、神戸サンボーホール(中央区浜辺通5)で「みちのくプロレス神戸大会~神戸市垂水区出身のはしたろう凱旋(がいせん)大会SP2020~」を開催する。地元での自主興行は今回で7度目となる。
「新型コロナウイルス流行の状況から、開催するかを決定できずにいた」とのはし選手は明かす。所属団体の興行も3月28日から休止していたが、5月24日に岩手県内在住者20人限定でようやく再開。「お客さまの声援あってこそのプロレス、コロナ対策をしっかり行った上で、有観客大会を続けなければいけない」と思い神戸大会開催を決意した。
大会当日は市のガイドラインに従い、マスク着用、体調チェック、手洗い、アルコール消毒、一定の間隔を空けて観戦などの新型コロナ感染予防対策を行い、通常より約5割削減の定員400人で実施。観客が入場する前にはボランティアスタッフによる検温、消毒を行う。
のはし選手の同級生で建築設計業を営んでいる泉祐生さんが会場での消毒などに協力する。コロナ禍で困っている人たちの何か役立つことができないかと模索する中、友人の上内良介さんと9月ごろを目標に消毒液を取り扱う事業の立ち上げを決めて準備していたという。これまでに周囲で必要としている人だけでなく、熊本の被災者へ消毒液などを寄付する活動を行ってきたという泉さんは、遠く東北の地で頑張っているのはし選手にも「何かできることはないか」と声を掛け、協力することとなった。
泉さんは「私たちとのはし選手は中学時代からの付き合いで、毎年開催されている神戸大会をとても楽しみにしている。昔からの夢であるプロレスラーになり、今も現役で続けている彼を友人として誇らしく思っている。今年はコロナ禍の影響で神戸大会が危ぶまれたが、『凱旋試合で神戸を盛り上げたいから開催する』というのはし選手の熱い気持ちに賛同した。無事大会が終わるように全力でサポートさせていただく」と意気込む。
のはし選手は同級生に向けて「いつも応援していただいていることに感謝と共に今回は巻き込んでしまって申し訳ないなという気持ちがある。自分のために名乗り出てくれて本当に助かった。卒業して20年以上たつが、変わらず接してくれる同級生がいることを誇りに思う」と話す。
メインイベントは、「みちのくプロレス(のはしたろう選手、ザ・グレート・サスケ選手、新崎人生選手、ディック東郷選手)」対「ドラゴンゲート(望月成晃選手、ドン・フジイ選手、Gamma選手、KAGETORA選手)」。セミファイナルは、バラモンシュウ選手&バラモンケイ選手×GAINA選手&HUB選手によるタッグマッチ。このほか、3試合を行う。
13時ゴング。前売り券は、スペシャルシート(最前列)=完売、特別リングサイド=6,000円、指定席=5,000円ほか。当日券は各500円増し。「のはしたろう公式オンラインショップ」では現在、来場できない人や企業にも大会を支援してもらおうと「オンラインショップ限定 応援プラン&特別協賛」(3,000円~)も用意している。問い合わせは「みちのくプロレス」(TEL 019-687-2431)まで。