神戸の灘五郷にある酒蔵「白鶴酒造」(神戸市東灘区住吉南町4)の社員らが5月17日、「神戸ワイナリー(農業公園)」(西区押部谷町高和)のブドウ圃場(ほじょう)で芽かき作業を行った。
白鶴酒造と国内有数のワイン専用ブドウ畑を持つ銘醸地として知られる神戸ワイナリーを運営する一般財団法人「神戸みのりの公社」は、神戸市の特産品であるワイン用ブドウを核に地産地消の促進、神戸の魅力発信、新たな地域農業の担い手育成などを見据え、連携を深めてきた。
2020年6月に同酒蔵で神戸ワインの瓶詰めを開始。2020年9月28日には兵庫県産山田錦を100%使った同酒蔵の純米酒、国産梅を100%使った梅酒、神戸ワイナリーのホワイトブランデーを原料としたリキュール「梅ブランデー雫(しずく)」を共同開発し、数量限定で発売している。
本年度は活動の活性化とさらなる連携強化を目指し、ワイン用ブドウの生産現場に白鶴酒造の役員・社員が参加する取り組みを始めた。芽かき作業は取り組みの一環。実際の生産現場に臨場して知識を深め、「地元特産品・地元農業を守っていく」という互いの組織理念を実践していくという。
今後の主な作業予定は、6月=誘引・副梢(ふくしょう)整理、7月=副梢整理・傘かけ作業・工場見学・テイスティング、9月=収穫・除梗(じょこう)・搾汁作業、来年1月=ブレンド作業。地産地消を念頭に、関係者だけでなく神戸市民にも関わってもらいながら白鶴酒造オリジナルワインの商品化も目指す。
白鶴酒造広報担当の植田尚子さんは「ブドウ栽培もワイン造りも1年生。まだまだどんなワインができるか分からないが、少しでも神戸の魅力をお伝えできればと思っている。白鶴社員の奮闘を温かく見守っていただければ」と話す。