神戸・トアロードにある帽子製作販売店「マキシン(maxim)」(神戸市中央区北長狭通2、TEL 078-331-6711)の帽子がミニチュア化され、9月(予定)からカプセルトイとして販売されることが分かった。
マキシンのソフトハット(レッド)をかぶる創彩少女庭園の小鳥遊暦ちゃん(フィギュアは別売)
マキシン営業統括部長の柳憲司さんは「何が出るのか分からない、さまざまな種類の楽しいグッズが出るワクワク感のあるカプセルトイは、8歳になる息子も幼い頃から買い続けている。大人も熱中するカプセルトイはコロナ禍以前、空港などで海外の方が日本土産として喜ばれたり、サブカルチャーなどのさまざまな分野のコラボアイテムがあることなどから、以前より関心を持っていた」と経緯を明かす。
同店と初コラボとなる「マキシン ミニチュア コレクション」を制作したのは、カプセルトイやアミューズメント景品を企画・販売しているおもちゃメーカー「SO-TA(ソータ)」(東京都渋谷区)。
柳さんは「最初は、当社のような社歴の長い会社がカプセルトイに興味を持っていることにびっくりされていた。カプセルトイをきっかけに北海道から沖縄まで、約数万個のカプセルに夢を入れてマキシンのミニチュアハットや帽子ケースが手に届くことになるのは夢のよう」とほほ笑む。
ラインアップは「エレガンスハット(レッド・ブルー)」「ソフトハット(レッド・ブラック)」「キャベリンハット(ホワイト・アニマル)」「麦わら帽子(ブラウン・ベージュ)」の8タイプ。価格は1個400円。大きさは、横=36ミリ~52ミリ、高さ=16ミリ~18ミリ。
ミニチュア帽子にはヘッドマネキン(高さ=5センチ)のほか、マキシンロゴが入った帽子化粧箱(プレミアムBOX)のペーパークラフトが付く。
ミニチュア帽子は手持ちのフィギュアにかぶせることができ、女の子プラモデル「創彩少女庭園」(コトブキヤ×イラストレーター森倉円さん)とのコラボも決まっているという。
「今までマキシンの帽子を愛用くださっているお客さまやその家族の方々、全くマキシンを知らないカプセルトイ好きの方々、今回コラボいただく創彩少女庭園のファンの方々と、小さなドリームボールがマキシンをたくさんの方に知っていただく素晴らしい機会となると信じている。第2弾、第3弾と続けていけるように本業の帽子企画製作も日々創意工夫しながら時流に合うアイテムを発信していく」と柳さん。
「ピンチはチャンス。コロナ禍ではあるが、ポジティブシンキングで乗り越えなくてはならない。今までの商環境が通用しないこれからのアフターコロナ時代、さまざまな異業種の方々と会話しながら、何かを模索し、新たなモノを作り発信し続けなければならない」と意気込む。
今年2月25日に創業81年を迎えたマキシンではこれまで、ANA、JAL、JR西日本、「藤子・F・不二雄ミュージアム」「サンリオピューロランド」などの制帽のほか、1984(昭和59)年ロサンゼルス五輪、1996(平成8)年アトランタ五輪、2000(平成12)年シドニー五輪などの日本選手団の制帽を手掛けてきた。博覧会で使われる制帽も多く製作しており、1970(昭和45)年大阪万国博覧会を記念した松下館の「タイム・カプセルEXPO'70」収蔵品となる帽子も製作している。