神戸らんぷミュージアムでデコパージュ展-仮面作品など60点展示

藤田有里子さんの海の神をイメージした作品「海人(かいと)」

藤田有里子さんの海の神をイメージした作品「海人(かいと)」

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 神戸らんぷミュージアム(神戸市中央区京町、TEL 078-333-5310)で10月5日、企画展「語る…KAMEN 華麗なる仮面の宴」が始まった。

会場には60点の作品を展示する

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 石こうや鉄でできた仮面や、ガラス製のランプやジュエリーボックスなどを元に製作したデコパージュ作品を展示する同展。3年ほど前から「仮面」をテーマに企画展を開く構想があり、素材選びに四苦八苦しながらも約1年半前から製作を開始したという仮面作品約20点を含む約60点を展示する。中には製作に3カ月以上かかったという作品も。

 「デコパージュ」の言葉は「デコ(デコレーション)」と「パージュ(ページ)」を組み合わせてできた言葉で、17世紀の初めイタリア・ベニスの家具職人が日本の漆器にあこがれ、模倣することから生まれた。同展では、発祥の地ベニスにちなんで仮面のカーニバルを思わせるような和・洋さまざまな仮面をメーンに紹介する。

 出展はアトリエ・ヌーボー(灘区)の19人。メーンの展示スペースは「人生の歩み方は安定?それともチャレンジ?」「究極の選択 愛とお金どっちが大切?」などのコンセプトごとに5つのテーブルに分かれ、「それぞれのテーマについて仮面と語り合ってほしい」という思いが込められているという。衣装と仮面を試着できる「仮装コーナー」も設けた。

 和の仮面には雲母に膠(にかわ)で溶き、顔彩(がんさい)を混ぜたものをベースに塗りこみ、透明感を出している。「仮面製作は思っていた以上に大変だった。海の神をイメージした作品や、自分の内から出るものを作品にしたものも。自分自身と向き合い続けるようで、精根尽き果てるような作品になった」と同アトリエ代表の藤田有里子さん。

 藤田さんは「自分の好きなことでイメージしたものを形にできるのが魅力。オリジナリティーを追求しながらデザインの形を変えるような作品を作りたい」と笑顔を見せる。「これから作ってみたいものは『温故知新』をテーマにしたもの。ランタンや古いランプなど、古きよき時代のものをデコパージュして作品にしてみたい」とも。

 開館時間は10時~17時。月曜休館。入館料は、大人=400円、小人(中学生以下)=200円。今月17日まで。

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