神戸で現代美術家・國久真有さん作品展-「ラニカイビーチ」への思いを表現

作品「うみさかな」と國久真有さん

作品「うみさかな」と國久真有さん

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 兵庫県在住の現代美術家・國久真有さんの作品展「うみさかな」展が2月10日、海外移住と文化の交流センター(神戸市中央区山本通3、TEL 078-272-2362)で始まった。主催は芸術と計画会議(C.A.P.)。

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 同展は海をイメージしたという布や木の板に、魚をかたどったような形の「うみさかな」を描いた作品を立体展示するもの。「うみさかな」は、青色を中心に赤色や黄色、緑でも表現され、すべてのパーツは釘やビニールひもなどを使い天井などに固定され独自の空間を演出している。キャンバスとなった布や木の板は50枚以上にも上り、見る場所によって海のさまざまな表情を表現しているという。

 國久さんはアメリカ・ニューヨークなどでも活躍する現代美術家。3月には海岸通ギャラリー(大阪市港区)での個展も予定している。2007年にドイツ・カッセルで開催された「ドクメンタ」のサイドイベントにも出展。「ドクメンタ」とは5年おきに行われている現代美術の大型グループ展で、現代美術の先端を世界中から集めて紹介している。

 同展には「水族館に行きたい。『ラニカイビーチ』に行きたい」という國久さんの思いが込められているという。「ラニカイビーチ」とは天国の海という意味のハワイ語で、「ネットでしか見たことがないが、すごくきれいな場所。水族館だけがテーマの時は緑寄りの青、水色寄りの青ばかりを使用していたが、『ラニカイビーチ』を意識してからはいろいろな色を使うようになった」(國久さん)。

 國久さんは「作品制作はすごく気持ちよくて楽しくて仕方がない。自分の中で大切な時間」と話す。「今は成長するときだと自分で思っているので、どんどん外に向けて発信していきたい」とも。

 今月19日19時から作品の説明などを行うアーティストトークイベントを、3月7日10時~15時にはワークショップ「おさかなまくらをつくろう!」を予定。同14日には、神戸芸術工科大学ファッションデザイン学科卒業の鳥居さおりさんとコラボレーションして「月とさかなのファッションショー」を予定している。開催は15時~。

 開館時間は10時~19時。3月28日まで。

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