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神戸でフィンランドのアートグループが展覧会「デジタルの実存とアナログの存在」

「See Saw Seeds Effect 2023 Videokaffe in Kobe『デジタルの実存とアナログの存在』展」に参加するフィンランドのアートグループ「Videokaffe(ビデオカフェ)」所属のアートユニット「トリビアル・ゼロ」、ヘイニ・アホさん

「See Saw Seeds Effect 2023 Videokaffe in Kobe『デジタルの実存とアナログの存在』展」に参加するフィンランドのアートグループ「Videokaffe(ビデオカフェ)」所属のアートユニット「トリビアル・ゼロ」、ヘイニ・アホさん

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 「See Saw Seeds Effect 2023 Videokaffe in Kobe『デジタルの実存とアナログの存在』展」が5月6日、神戸市立海外移住と文化の交流センター(神戸市中央区山本通3)内の「KOBE STUDIO Y3(コウベ スタジオ ワイスリー)」(TEL 078-222-1003)で始まる。主催は「C.A.P.(特定非営利活動法人 芸術と計画会議)」。

作品を制作するアートユニット「トリビアル・ゼロ」、ヘイニ・アホさん

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 過去と未来、2つのつながったテーマで構成し、未来をテーマにした「デジタルの実存」では、作品コンセプトの一部、制作のツールとして人工知能(AI)を使う。一方、「アナログの存在」のテーマは、現在も進行中の自動化と機械革命。同展では「類似点と相違点、その本質、それらを定義するのは私たち(人間)であるのかどうか」について考える。

 参加するのは、フィンランドのアートグループ「Videokaffe(ビデオカフェ)」所属のアーティスト3人。20年以上一緒に仕事を続けているトゥルク出身のアーティストカップル、イエンヌ・マイルドさんとサーミ・ピッカライネンさんによるアートユニット「トリビアル・ゼロ」は、ビデオ、音響、パフォーマンスなどの方法で、アートと科学を組み合わせた作品、特にAIを使った活動を行っている。トゥルクを拠点に活動するヘイニ・アホさんは、彫刻・インスタレーション・動画などを空間的に組み合わせた作品を制作している。

 2016(平成28)年から「C.A.P.」が海外アートグループと進めている共同事業「See Saw Seeds」。それぞれの地域での活動課題の共有や意見交換、アーティスト同士の交流から広がる創造的なコミュニティーづくりなどの成果を生みつつ、これまでに60人以上のアーティストが参加している。「ビデオカフェ」も同事業に参加しており、展覧会の開催につながった。

 5月19日(19時~)は、参加アーティストによるトークイベント「Speaking About『Videokaffe』」を行う。参加無料、予約不要。

 サーミ・ピッカライネンさんは「アーティスト交換の企画『See Saw Seeds』の一環で神戸に来た。この企画は異文化の人たちと良い形で知り合う貴重な機会。展示に限らずさまざまな可能性が開かれていて、1人で滞在制作に参加するのとは全く違うので、ずっと続いていってほしい。展覧テーマの一つ、アナログとは人間やオブジェをイメージしているが、たくさんの思考や実践が積み重なった展示になる予定。もう一つは『デジタルの実存』。AIがリアルに現実世界に現れてきたら、人間、特にアーティストにとってどのような意味を持つのか。現実の問題として、哲学的に、もちろん詩的に、この展覧会を楽しんでほしい」と話す。

 開館時間は10時~19時。月曜休館。入場無料。5月28日まで。

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