神戸でガラス工芸作品展-ランプメーンの作品50点展示

会場にはさまざまな色のランプを展示

会場にはさまざまな色のランプを展示

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 神戸らんぷミュージアム(神戸市中央区京町、TEL 078-333-5310)で現在、企画展「Night Dreamへの探訪」が開催されている。

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 同展は、ガラス工芸教室「スタジオ・グラス・イン・KOBE」主宰の柴崎安弘さん、石田まゆみさんと同教室の生徒約30人が、サンドブラスト技法やバーナーワークで制作したガラス工芸作品約50点を展示するもの。会場にはランプ作品をメーンに展示し、青や赤、オレンジなどのガラスに透過した光が幻想的な空間を作り上げている。中には制作期間が1年を超えるものも。

 サンドブラスト技法は3~4層になるかぶせガラスを削ることにより異なる色が現れ、多色で立体感がでる技法。吹き付ける砂の粒度や空気圧、当てる角度により彫刻をコントロールする。バーナーワークではガラスの粘性・溶着性を利用しさまざまな細工で自由に創作ができるという。

 3年前から決まっていたという同展タイトルには「日本人は昼行動しているが、夜の時間も半分ある。夜中に明かりを求めて歩くような気持ちで見ていただけたら新しい発見があるのでは」(柴崎さん)という思いが込められているという。「これまでガラス工芸というと静止しているイメージだったが、風になびく木や泳いでいる魚など躍動感のある様子を表現している。素晴らしい作品ばかりなので、1点1点ちゃんと見てほしい」とも。

 同館の伊藤正則館長は「柴崎先生は当館で企画展を始めたきっかけ、原点のような方。アイデアマンで、さまざまな提案をいただき、展示の配置や照明、ポスターなども進化してきた」と振り返る。

 柴崎さんは「今まで基本的なことはみんな生徒に教えてきた。これからはそれをベースに生徒自身が新しいアイデアを持ってきてくれることを願っている。そうじゃないと個性がない。作品を見たら名前が出てくるような個性を持った作品作りをしてほしい」と話す。

 開館時間は10時~17時。月曜休館。入館料は、大人=400円、小人(中学生以下)=200円。今月20日まで。

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