神戸ハーバーランド高浜岸壁から出航するミュージック・グルメ船「神戸コンチェルト」の乗船客数が11月17日、350万人を達成した。

乗船証明書や花束、記念品などが贈られた

　同船は神戸クルーザー（神戸市中央区東川崎町1）が運航するレストラン船で、1日4便周遊している。総トン数2138トン、全長74メートル、全幅13メートル、旅客定員604人。通常航海のほか、さまざまな企画プランや船上ウェディングなども実施している。阪神・淡路大震災の後「神戸に希望の光を！」の思いで1997年にスタート。震災直後の1年間は「シルフィード」という名前で大阪と神戸を結ぶ唯一の定期船として、多くの人や救援物資を運んでいたことでも知られる。

　この日は、同社社長の南部真知子さんより、350万人目を飾った奈良県在住の豊川雅博さん（30歳）に、乗船証明書や記念品などが贈られた。5年目の結婚記念日に家族で訪れていた豊川さんは「突然でびっくりしたが、結婚記念日とダブルでうれしい」と笑顔を見せていた。

　南部さんは「15年間いろいろなことがあったが、無事に350万人のお客様を迎えられたことをありがたく感じている。乗客の皆さまやいいスタッフに恵まれたことに心から感謝したい。神戸といえば港、これからも港から元気を届けていきたい」とコメント。スパークバルーンが上がるとギャラリーからは拍手が起こった。

　同船では、350万人達成を記念し「特別プラン」として、ティークルーズ限定で「マンゴープリン＆スイーツセット」を、通常2人で6,600円（乗船料込）のところ3,500円で提供している。

　ティークルーズは15時～16時30分（土曜・日曜・祝日は15時30分～16時50分）。来年1月30日まで。予約はインターネット、電話（TEL 078-360-5600）で受け付ける。詳細はホームページで確認できる。