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神戸育ちの「神戸美人うなぎ」、土用の丑の日に合わせ大丸神戸店で販売

「神戸うなぎ淡水」の堀直彦社長(中央)

「神戸うなぎ淡水」の堀直彦社長(中央)

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 「神戸うなぎ淡水」(神戸市西区櫨谷町福谷)が「土用の丑(うし)の日」の7月21日、養殖・販売を手掛ける「神戸美人うなぎ」を大丸神戸店(中央区明石町)地下1階食品催事場で販売する。

土用の丑の日(7月21日)に大丸神戸店で販売する「う巻き+うな重」

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 「神戸うなぎ淡水」の堀直彦社長は、東南アジアで豊富に採れるビカーラ種のシラスウナギに着目し、「絶滅危惧種に指定されているニホンウナギを守ることにつながるのでは」と2008(平成20)年からビカーラ種ウナギの養殖研究を行っている。

 同社は独自で研究を10年重ね、従来のニホンウナギの養殖方法とは全く異なる工場型の養殖システムを開発。現在、井戸からくみ上げた六甲の伏流水をかけ流し、抗生剤や化学物質を使わない有機養殖を行っている。堀社長は「ウナギ養殖はまだ解明されていないことが多く難しいとされてきたが、安心安全な純国産ウナギを産出する独自の近代養鰻技術を確立した」と話す。

 自社の養殖ウナギについて、「美人が多い神戸のイメージと、うなぎの高い栄養価で美人になってもらいたいとの思いを込め、神戸美人うなぎと命名した」とも。「神戸の新名物を目指す」と意気込む。

 「神戸美人うなぎの身は肉厚でやわらかく、ニホンウナギに近い味わい」と堀社長。現在、鯉川山手の「ビストロ・レクレ・神戸」、御影の「器楽」など、主に神戸市内の飲食店に卸しているという。

 大丸神戸店では21日、「神戸美人うなぎ」を使った「蒲焼き1尾」(1,980円~)、「う巻き+うな重」(1,980円)を数量限定で販売する。その後、同店地下食料品フロアに出店するうなぎ料理専門店「うな基」でも引き続き「神戸美人うなぎ」を提供する予定。

 堀社長は「地産地消、地域創生、食の安心安全をテーマに、神戸美人うなぎで6次産業化を目指している。ゆくゆくは神戸ビーフのような世界に認められるブランドにするのが夢だが、まずは神戸の人に知ってもらい、食べていただく機会を創っていきたい」と話す。

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