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「三宮一貫楼」が神戸駅地下街にテークアウト専門店 新店サポーター募集も

「三宮一貫楼」常務の安藤孝志さん

「三宮一貫楼」常務の安藤孝志さん

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 「三宮一貫楼」(神戸市兵庫区荒田町2)が11月26日、JR神戸駅地下街「デュオこうべ」(中央区相生町3)内に「豚まん」主力のテークアウト専門店をオープンする。

「三宮一貫楼本店」外観

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 1954(昭和29)年創業の「ひさご食堂」が前身の同社。1966(昭和41)年には「三宮一貫楼本店」(三宮町3)をオープンし、新たな看板商品として「豚まん」の実演販売を始めた。その後、JR三ノ宮駅や新神戸駅構内に、主力商品である手作り豚まんのテークアウト専門店を出店し、神戸空港や大阪国際空港にも土産店を出店。現在、神戸市内に中華料理店4店舗を展開するなど、販売事業を拡大してきた。

 常務の安藤孝志さんは「新型コロナウイルス感染拡大の影響で一部店舗の休業や時短営業を余儀なくされた。4月から8月の累積赤字は4,200万円に膨らんだが、絶望の中でも新しいことにチャレンジしていこうと考えた」と明かす。

 同社では10月22日、クラウドファンディングサイト「Makuake(マクアケ)」を通じて新店舗出店プロジェクトを設立。「新店づくりサポーター」の募集を始めた。安藤さんは「クラウドファンディングは資金調達のためのツールという認識が一般的だが、今回はお客さまとのつながりを可視化するため活用することにした」と話す。

 「これまでは店に豚まんを買いに来てもらい、その味に満足してもらうことでお客さまとつながってきた。新しい店作りに参加してもらうことで、もっと深いつながりを持ちたい」と安藤さん。支援者へのリターン品には、「共に店を創った証に新店舗へのネームプレート掲示と豚まん50個引換券」「三宮一貫楼ポロシャツと餃子と味噌ダレのセット」「三宮一貫楼キャップと海老しゅうまい」「着用して来店すると豚まんサービスの特典が付く三宮一貫楼キッズTシャツ」などを用意する。支援は5,000円から受け付ける。目標金額は100万円。

 募集締め切りは11月29日18時。

 安藤さんは「老舗が新しいことにチャレンジする姿勢を広く発信することで、危機的状況でも力を合わせれば乗り越えていくことができると旗印に掲げたい。多くの方に新しい店作りに関わっていただければ」と呼び掛ける。

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