川崎重工（神戸市中央区東川崎町1）が2月1日、JR神戸駅前にある「神戸クリスタルタワー」（同）地下1階に開設した検体採取ブースでPCR検査無料サービスを始める。

　日本政府が進める「PCR等検査無料化事業」の一環として兵庫県が認可する同サービス。1月から始めた東京都に続く2例目となり、受付から検体採取、検査、結果通知までの一貫した検査サービスを無料で提供する。PCR検査には同社製の自動PCR検査ロボットシステムが用いられ、検体投入からPCR測定までをロボットが自動で行う。

　同社は昨年3月、同システムによる検査サービスを開始。これまで、藤田医科大学、関西国際空港（近畿大学・友広会）などでPCR検査を行ってきた実績を持つ。

　検査対象者は、発熱などの症状がない無症状の兵庫県民で、川崎重工の専用サイトから予約ができる。兵庫県が補助を行うことで検査費用を無料化し、検査環境の整備を進めることで、感染対策と日常生活の両立、陽性者の早期発見・早期治療につなげることを目的とする。

　同社広報担当者の富樫泰杜さんは「オミクロン株の感染が急拡大する中、精度・感度の高い核酸抽出法を使ったRT-PCR検査を多くの方に提供するため、今回を皮切りに兵庫県内でPCR検査用の検体採取ブース設置拡大や検査サービス提供に向けた準備を進めていく」と話す。「今後もさまざまなケースでのPCR検査サービスの提供を通じて、国内の新型コロナウイルス感染対策に協力すると共に、安全な形での人の往来の回復を実現し、経済・社会活動の再開と復興に貢献したい」とも。

　検査時間は10時～16時（最終受付は15時40分）。検査結果は登録したメールアドレスに通知する。