妊婦専用バー「ニンプバー by MOCKTERIA」が10月14日から、神戸・三宮のモクテル専門店「MOCKTERIA（モクテリア）」（神戸市中央区中山手通1）内に期間限定オープンする。

カボチャを使った「カボちゃんミルク」

　「QBB」ブランドで知られる「六甲バター」（坂口通1）は、妊婦のリアルな声に寄り添うプロジェクト「QBB ベビーチーズ for mom」を展開。「つわりがつらい時に栄養があり手軽に食べられる食事としてベビーチーズ（同社商品）を食べている」という妊婦の声を聞き、「妊婦の健康で明るく楽しい食のサポートをしたい」との思いから始まったという。

　同プロジェクトではこれまで、妊娠・出産経験者の頭の中を可視化するグラフィックレコーディング、「妊婦あるある漫画」、妊娠中の夫婦関係に関する調査などを行い、ウェブサイト「妊婦さんを応援するnote」の中で紹介している。

　「気心知れた仲間と会話し、おいしい食べ物と酒をたしなみ楽しむ時間やサードプレースがなくなるつらさもあり孤独を感じる」という妊婦の声もあることから、「モクテリア」協力の下、昨年7月にニンプバーを初開催した。

　予約開始直後から予想以上の反響があり、期間中は連日満席で40人以上の妊婦が来店。夫や家族、友人とバーの雰囲気を感じながら「モクテル（mocktail）」を楽しんだという。モクテルとは、英語の「似せる＝mock」と「cocktail（カクテル）」を合わせた造語で、イギリスを発祥としたノンアルコールのカクテルの総称。

　妊婦のために新たに作ったオリジナルモクテルメニューは、カボチャを使った「カボちゃんミルク」、マスカットとピオーネを使いモヒート風に仕上げた「キモチ マスカッと！」、和梨・すだち・しょうがのシロップを使った「ぺあぺあ」、2杯目以降限定のみかんを使ったホットモクテル「ホッとラブ」（以上1,650円）。QBBのチーズを使ってアレンジした「おつまみセット」も用意する。

　オリジナルアイテムとしてコースターとフォトプロップスを製作。来店した妊婦同士が思いを共有できるようにと「妊婦ノート」も設ける。

　「六甲バター」マーケティング本部の宇土沙央里さんは「旅行にもなかなか行けない妊娠期。出産前の旦那さんとの思い出作り、友人や両親との気兼ねない会話など、近場で非日常の特別体験をしてもらえたら」と話す。

　営業時間は2部制で、14時～15時30分、16時～17時30分。専用フォームからの事前予約も受け付ける。10月22日まで。