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神戸市立博物館で「浮世絵名品展」-北斎の名品約140点が里帰り

「凱風快晴」がデザインされた同展第1会場のエントランス

「凱風快晴」がデザインされた同展第1会場のエントランス

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 神戸市立博物館(神戸市中央区京町、TEL 078-391-0035)で4月26日、特別展「ボストン美術館浮世絵名品展 北斎」が始まった。

会場の様子

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 同展は、日本が世界に誇る葛飾北斎の魅力に、世界屈指の日本美術コレクションで知られる米・ボストン美術館に所蔵される国内初公開の作品や代表作をはじめ、特に優れた名品約140点を厳選して展示する。

 館内は、「稀品と優品でたどる浮世絵版画の70年」「華麗な摺物と稀覯本」「肉筆画と版下絵・父娘の作品」と3章に分け構成。「平家物語」を題材とした浄瑠璃「源平布引滝」の一場面を描いた同館以外では現存が知られていない「難波六郎常任(なんばのろくろうつねとう)」や北斎を代表する錦絵シリーズ「冨嶽三十六景」のうちの21図、「浅草寺雷門」などの風景や物語の一場面を立体的に組み立てることができる「組上絵(組上灯籠絵とも言う)」などが並ぶ。「浅草寺雷門」については、同館1階ホールで人物等身大に拡大したものを展示する。

 同展のナビゲーターは、第1回(2008年)、第2回(2010-2011年)に続き、最終となる今回も四代目市川猿之助さんが務め、音声ガイドの語りも務める。利用料金は1台515円。

 25日に行われた開会式では、主催する神戸市の玉田敏郎副市長をはじめ、梶本日出夫館長、同展監修の永田生慈さん(葛飾北斎美術館館長)、同館のセーラ・E・トンプソン浮世絵版画室長らがテープカットを行った。

 永田さんは「世界で最初に開催された本格的な北斎展は、アーネスト・フェノロサ(1853-1908)が監修する『北斎と一門展』で、1892年から93年にかけてボストン美術館日本部で広く紹介された。それから120年の時を経て、ついに故国日本にボストンの北斎が里帰りする」と話す。

 開館時間は9時30分~17時30分(土曜は19時まで)。月曜休館(4月28日・5月5日は休館)。入館料は、一般=1,400円、高大学生=1,000円、小中学生=600円ほか。6月22日まで。

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