リレー日本一を懸けた第110回日本選手権リレーが2026年10月10日、11日に、MUFGスタジアム(国立競技場)で開催され、関西学院大学体育会陸上競技部が男子4×400mリレーで優勝し、1946年以来80年ぶり、3度目の日本一を手にしました。

写真提供:THE ANSWER
日本一までの道のり
今回の快挙に至るまで、順風満帆ではなく大きな挫折がありました。
今シーズン、関西学院大学の男子4×400mリレーは、関西インカレ優勝と好成績を重ね、全国の頂点を狙ってきました。
西日本インカレの決勝では、関西学生新記録・西日本学生新記録・日本学生歴代3位(当時)となる3分03秒84をたたき出し、9月に開催された日本インカレでは今季ランキングトップで優勝候補の一角に挙げられながら、まさかの予選敗退。目標としていた日本一を懸けた決勝の舞台に立つことすらできませんでした。
その悔しさを胸に、チームが見据えた次の目標が、シーズン最後の大舞台となる国内最高峰の大会「日本選手権リレー」での優勝でした。日本選手権リレーまでの約1か月、再び「日本一」という目標に向かって取り組み、日本インカレ敗戦の悔しさを日々の練習にぶつけてきました。

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迎えた日本選手権リレー
10月10日に行われた予選では、関西学院大学は全体3番目のタイムを出し、決勝へ進出。翌日の決勝では、日本インカレ王者の中央大学をはじめとする強豪がそろうなか、予選と同じ、妻鹿匠さん(人間福祉学部3年生)-田中洸希さん(文学部4年生)-谷生悠真さん(法学部4年生)-小幡丈士さん(商学部3年生)のオーダーでレースに臨みました。
スタートを任された妻鹿選手は各チームが譲らない混戦の中、6番手付近で2走の田中選手へ。全国屈指の400mトップ選手たちがそろうなかでも、田中選手は前方の選手に食らいつき、順位を1つ上げ5位で3走へ。3走の谷生選手は、過去のレースの反省から冷静に位置取りを行い、粘りの走りで射程圏内の先頭が見える位置で4走の小幡選手へ。バトンが渡った時点で5位の小幡選手は、バックストレートからジワジワと先頭との距離を詰め、ラスト100mの直線に入ってからさらにギアを上げ、トップでフィニッシュラインを駆け抜けました。
タイムは3分04秒74。4人がそれぞれの役目を全うし、1本のバトンをつないだ末につかんだ日本一。80年という時を経て、関西学院大学体育会陸上競技部に新たな歴史が刻まれました。

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田中選手(前主将)のコメント
私自身、2走としてチームの優勝に貢献できたことはもちろん、同じチームの仲間として、時にはライバルとして、ともに競技に取り組んできたメンバーとこのような結果を残せたことを嬉しく思います。
前主将としてチームを率いる中で、部員全員が同じ一つの目標に向かって取り組むことの難しさと、その大切さを学びました。今回の優勝は、選手だけの力によるものではなく、指導してくださるスタッフやマネージャーをはじめ、多くの方々の支えがあってこそ成し遂げることができたものだと感じています。
後輩たちには、今回の結果に満足することなく、さらなる高みを目指し、日本選手権リレー2連覇、そして今以上に強い関学をつくっていってほしいと思います。
竹原純一監督のコメント
今年度、西日本インカレでは当時の日本学生歴代3位となる好記録をマークするなど、チームとして着実に力をつけてきました。
9月に開催された日本インカレでは優勝を目標に臨みましたが、予選敗退という非常に悔しい結果に終わりました。その悔しさを胸に、10月の日本選手権リレーでは「日本一」を目標に掲げ、選手たちは日々の練習に取り組んできました。
選手たちが最後まで諦めることなくバトンをつなぎ、ゴールした瞬間は、スタンドで見守ったスタッフ、部員、OBを含め、チーム全体が喜びに包まれました。この結果は、走った4人だけではなく、日々ともに練習してきた部員、支えてくださったスタッフやOBをはじめ、多くの方々の力があってこそのものだと思います。
今回の日本一を一つの到達点とするのではなく、ここからが新たなスタートです。この経験と自信を次の世代へつなぎ、来年度もさらに高い目標に挑戦していきたいと思います。